未来の私から見た、変わる前の私の話④

「人生を変えたいと思い始めた」

うまくいっていない社会生活でしたが、さすがに働かないとお金はなくなってしまいます。
したくない転職活動を嫌々始め、2社目の会社へ勤め始めることになります。第二新卒としての再スタートでした。

ある意味、人生のどん底だったからこそ、少しずつ自分の将来について考えるようになった時期でもありました。

ブラックではないけれど働くのが辛い会社

さすがに働きなさいと親に言われ、重い腰を上げて次の就職先を探しました。
親は「できれば大手にしてほしい」と言うので大手企業を中心に探しましたが、さすがに新卒のときほど甘くはありませんでした。

今思うと、社会人になっても親の言うことを聞いて就職活動をしていた私は、自分の意思がほとんどなかったのだと思います。

本当は同じ分野の仕事には行きたくありませんでした。
でも、大手に受かる可能性があったのは結局同じ業界だけで、また同じ業界に進むことになりました。

次の会社は、前の会社ほど極端な人はいませんでした。
でも、全体的にじめじめとした雰囲気があり、病み上がりの身だった私には、体にカビが生えるような不快感がありました。

私のミスではないのに私のミスだと言われたこともありました。
学歴がいいのに仕事できないね、と言われたこともありました。
それを聞いて笑っている人もいて、少しずつ自信がなくなっていきました。

それでも、前の会社よりは耐えられました。
命の危機を感じないだけ、まだここにいても大丈夫な場所だと思えたのです。

恋活のはじまり

仕事以外のことを少し考えられる余裕が出てきたので、一人暮らしをして恋活をすることにしました。

意外にもこの頃は大学のときより肌の調子がよく、化粧である程度自然に隠せるようになっていました。
すごく綺麗な肌ではないけれど、ぱっと見で欠点になるほど目立つわけではない、というくらいでした。

2社目の会社にいる間に、何人かの男性とお付き合いしました。

1人目はITエンジニアの方。匿名チャットで気が合い付き合いましたが、私のファッションセンスと、きつい言い方をするところが無理だと言われて振られました。

2人目は学校の先生。マッチングアプリで出会い付き合いましたが、奢ってもらったことが一度もないのに、美人局だと言われて振られました。

3人目はジムのトレーナー。ナンパされて仲良くなり、体の関係もあったので付き合っていると思っていたのですが、後から彼女がいることがわかり、私から離れました。

4人目は外資系サラリーマン。合コンで出会い付き合いましたが、私の家の食べ物は全部食べてしまう人で、後から借金があることも知りました。価値観が合わなすぎて別れました。

どの出会いも、あまり良い終わり方をしませんでした。
でも学生時代の恋人よりは、みんなそれぞれ魅力的な部分があり、出会えてよかったと思っています。

結婚相談所へ登録

いろいろな人と出会いましたが、長くて1年ちょっとの付き合いでした。
このままでは結婚できないのではないかと思い、結婚相談所に登録しました。

正直、結婚したいのかどうかも自分でよくわかっていませんでした。
でも、結婚願望がある人たちと会えば、結婚したいと思える人が見つかるかもしれないと思ったのです。

しかし、数ヶ月で相談所は辞めることになります。

私はお見合いではあまり有利ではありませんでした。
後から知ったのですが、親世代の結婚相談所とは違い、女性はモデルのように綺麗な人か20代前半でないと選ばれにくく、お見合いが成立しないとのことでした。当時の私は、今のように自分に手をかけることもできていなくて、見た目にもあまり自信がなかったので、正直大変でした。

そんな中、仮交際になった方が一人いました。
印象の良い方で、聡明そうな方でした。

でも私の仕事の話をしたときに、こう言われました。

「帰ってきてから家事できそうですね。よかったです。」

その頃の私は、終電までではないものの、毎日12時間くらい働いていました。

帰ってきて家事をする前提なんだ。
私はこんなに働いているのに。

そう思ったとき、心の中に一気に怒りが湧きました。

もちろん婚活している男性全員がそういう人ではないのはわかっています。
私自身、選べる立場ではなかったのもわかっています。

それでも、こんなにつらい思いをしてまで結婚しないといけないのだろうか。
私は、自分をこんなに大事にしないままでいいのだろうか。

そう思って、結婚相談所を辞めました。
そのとき、私は結婚願望がないのかもしれない、と思いました。

ついに退職、業界チェンジ

恋愛で悩みながらも動いていた頃、仕事の方も大変な状況になっていきました。

働き方改革で残業をしないように言われるようになりましが、
仕事量は変わらず、休日出勤も増え、サービス残業も増えていきました。

昇給もほんの少しだけで、働いている量と給料が見合っていないと感じるようになり、ストレスが溜まっていきました。

仕事量の増加と疲れで体調を崩し、ほとんど外出していないのにコロナにもかかりました。
一週間で復帰しましたが、休んだ分の仕事はなくならず、徹夜して仕事をすることもありました。

その頃から、本気で退職を考えるようになりました。

仕事への不満もありましたが、それとは別に、
「この仕事はあと数年でなくなるんじゃないか」
という気持ちもありました。

IT技術が発達して、人が仕様を全部理解していなくても、コンピューターができることが増えていく。
この仕事をこのまま続けていて大丈夫なのかな、と思うようになったのです。

それでも辞めるときは、すごく怖かったです。
同時に、情けない気持ちもありました。

友達にも「そんな理由で辞めるのは意味がわからない」と言われ、私もそう思いました。

でも、2社経験して思ったのです。
もしかしたら、私はこの業界に向いていないのかもしれない、と。

そう思い、業界を変えることを決めました。
IT業界で一からやり直すことにしました。

未経験の私でも雇ってくれる中小企業から内定をもらい、研修を受けることになりました。

そこで一番驚いたのは、ミスをしても怒鳴られないことでした。
前の会社では、怒られることや強い口調で言われることが当たり前だったので、それだけでとても驚きました。

少しずつ自分で考えた道を進むようになった

2社目の会社に転職を決めるまでは、周りの声を優先して、自分の気持ちに蓋をして生きていました。

でも、恋活や婚活、IT業界への転職は、自分で考えて、自分で決めたことでした。

側から見たら、うまくいっていないように見えたかもしれません。
でも思いの外、その頃の私は、その状況を少し楽しんでいた気がします。

今思うと、この頃から少しずつ「自分で選ぶ」ということを始めていたのだと思います。
うまくいくかどうかではなく、自分がどうしたいかで選ぶようになっていきました。

それが、人生が少しずつ変わり始めたきっかけだったのかもしれません。

新しい業界に身を置き、自分の人生がどうなっていくのかはわからない。
でも、なぜか少しワクワクしている自分もいました。

そんな20代後半の話を、次は書こうと思います。

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